こんにちは、ムッタ先生です。
みなさん、突然ですが、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
「教師は社会を知らない」
現場ではあまり耳にしない言葉ですが、SNSで教育関係の話題になるとよく見かけます。
この言葉を目にすると、正直ムッとしてしまいます。
「何をもって社会を知っているというのか」「教師という仕事だってれっきとした社会じゃないのか」
反論しようと思えば、言いたいことは山ほどあります。
しかし、最近少しだけ、考えが変わりました。
「Nontitle」というYouTube番組をご存じでしょうか?この番組は、YouTuberのヒカルさんと格闘家の朝倉未来さんが手掛ける企業リアリティショーです。
たまたまSeason4を見始めてから、どっぷりハマりました。今では過去回を含め全部視聴しました。
Nontitleを視聴する中で、「教師は社会を知らない」という言葉に対して、「少し分かるかも」と思うようになったのです。
そこで今回は、「教師は社会を知らない」という言葉について、Notitleと話を絡めながら、自分なりの考えを書いていきたいと思います。
最後までぜひお読みいただけると幸いです。
Youtube番組「Nontitle」について
内容
「Nontitle」は、人気YouTuberのヒカルさんと格闘家の朝倉未来さんが共同でプロデュースする起業リアリティショーです。この番組では、事業立ち上げを目指す6名の若者が3ヶ月間共同生活をしながら、ビジネスプランを作り上げる様子を追っています。
番組の見どころは、参加者たちが直面する様々な課題や、それを乗り越えていく成長過程、そして最終的にヒカルさんと朝倉未来さんにプレゼンを行い、投資を受けられるかどうかが決まるところです。ビジネスの要素だけでなく、参加者同士の人間関係も見どころの一つです。
興味があれば、YouTubeで「Nontitleチャンネル」をチェックしてみてください!
個人的におすすめのSeason
どのSeasonにもそれぞれ違った面白さがあります。
その中でも、私が一番面白いと感じたのは、Season2です。
美容系YouTuberであり経営者でもある車谷セナさんが出演されています。モラハラとセナという名前をかけ合わせた「セナハラ」という言葉が生まれるほど、メンバーと対立します。しかし、勝負に対して貪欲で、Nontitleにかける思いが強いセナさんに私はとても惹かれました。
実際、対立を通してメンバーの中が深まっていったり、セナさん自身も成長を見せたりするところに面白さを感じました。
また、Season2の最終プレゼンはNontitle伝説のプレゼンとも言われており、注目ポイントの一つです!
「教師は社会を知らない」3つの考え
さて、話を本題に戻します。「教師は社会を知らない」と言う人(おそらくビジネスマン)が言いたいことは何なのか。Nontitleを通して、私なりに考えた3つのことをお話しします。
教師は成果を求められない
教師は、公務員のために基本的にクビはありません。年齢が上がるとともに自然と給料も上がります。役職が上になれば、さらに給料も上がりますが、負担も増えるため、無理して昇進を目指さない人もいます。
成果を出しても出さなくても給料があまり変わらないため、必要最低限の努力で仕事をこなせれば良いという人が多い印象です。
一般の会社員やフリーランスで働く人の多くは、自分の役割が明確であり、その役割に対しての成果を求められ、その成果によって給与や立場が変わってくると思います。場合によっては、成果が上げられないことで、クビになることもあるかと思います。
また、教師は役職がつかなければ基本的に同僚であるため、年齢による上下関係が発生します。自分より仕事ができるできないに関わらず、年上の方がえらい。そのような構図ができやすいのです。
また、教師という仕事は成果が見えにくいため、そもそも成果という観点で仕事をしていない人も多くいます。その結果、最低限のことをこなし、事なかれ主義でやる気のない人もいるのが現実です。
もちろん、仕事にやりがいを持つことだけが働き方のすべてではないと思いますが、仕事への熱量や努力が生活に直結するビジネスマンの方との違いかもしれません。
Nontitleでは、企業をするという目的のために、年齢もこれまでの経験も関係なく、意見を交わす姿が多くありました。もちろん対立したり、雰囲気が険悪になったりすることもあります。
しかし、意見を真摯に受け止め、改善を図ろうとしている人ほど成長していました。そういう反骨精神や諦めない姿勢は、成果を求められる仕事ならではかもしれません。
熱量がない
一つ目の考えともつながりますが、成果が求められないため、仕事に対して、「もっと良くしていこう」「自分をアップデートしたい」という熱量が少ないです。
例えば、近年では、子供一人一人にタブレットが配られ、授業の中で活用することが求められています。社会が変化している以上、教育もその変化に対応していかなければいけません。
しかし、未だにチョーク&トークで授業を進めている人が多くいます。(私の職場だけだったらすみません)
その人たちは、「急にそんなこと言われたって分からない」「ICT機器を使わなくたって授業はできる」などと言います。そもそも学ぶ意欲や使う意欲がないように見える人たちです。
私も最初は分からないことだらけでしたが、詳しい人に聞いたり自分なりに使いながらちょっとずつ覚えていきました。これからを生きる子供たちに必要なスキルだと思ったからです。
学ばない人も、子供たちのために一生懸命学んでいる人も給料は同じです。その仕組みのせいで、熱量をもって仕事ができないのもわかりますよね。
子供(顧客)の目線に立てるか
教育はサービス業ではありません。教育に資本主義の考えを持ち込むのは違うと思います。しかし、「教師は社会を知らない」という方の多くは資本主義社会を生きている人たちです。なので、あえて子供を顧客として考えてみます。
Nontitleでは、よくペルソナやインセンティブ、ニーズの話が出てきます。顧客はどんな人でどんなことを求めているのか。その顧客に対してどのようなサービスを提供すれば良いのか。
目の前の子供によりよい教育を提供することは、大切なことのはずです。そのために社会で求められているのはどんな力で、その力を子供たちが身に付けるためにどのような授業を行っていくのか。
もちろん、子供たちに身に付けてほしい力は多種多様であり、教師一人一人の考え方も違うため、どれが正解ということはありません。しかし、どのような力であれ、子供たちのためを思って教育活動をしていくことには変わりないはずです。そう考えている教師も多いはずです。
一方で、特にベテラン教師ほど多いですが、古い価値観のままアップデートされないばかりか、若手の教師にその価値を押し付けたり、ほかの教師の価値観を否定したりする人がいます。昔の成功体験から脱却できず、体罰や学級崩壊など問題を引き起こしてしまう教師もいます。
そのような教師がテレビやSNSで取り上げられるたび、教師は社会を知らないという言葉が言われるように感じます。
終わりに
私は教職の経験しかありません。もちろん、教師にも熱意をもってひたむきに努力している人たちはたくさんいます。ビジネスの世界にも、ほどほどに働ければよいという人もいると思います。
ただ、Nontitleで企業に向けて、世の中の変化をとらえたり、顧客のニーズをとらえたりし、熱量をもって頑張る姿からは、教師も学ばなければいけないと思いました。
「子供たちのためにどうするか」をスタンダードにし、学び続ける教師として頑張りたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!Nontitleに興味を持った方は、ぜひ視聴してみてください!
コメントを残す